ペイポチ です。
今回は生命保険を払済保険にしたという話です。
結論から
生命保険用の毎月約2万円の保険料支払いを止めて、死亡時の保障額を下げた払済保険に変更しました。
払わなくとも良くなった金額は今後、投資に充てていきます。
生命保険を契約したきっかけ
生命保険については説明不要かと思います。死亡時に契約していた補償額がおりる保険ですね。
ペイポチは以下の保険に加入していました。
- 保障額400万円: 月々の支払い額約 7,000円
- 保障額800万円: 月々の支払い額約 14,000円
そもそも、生命保険を契約したきっかけは貯蓄性があるという理由からです。
保険は基本的に掛け捨て型、貯蓄型と大きく2つに分かれます。このうち貯蓄型は、払込期間まで支払った保険料が無駄にならず、保険の返戻率によっては、支払った保険料以上に解約返戻金がもらえることもあります。
30歳手前だったペイポチは、投資について全く知識がなく、将来の資産形成のために保険を使おうと考えていました。
実際に払込期間終了の60歳で解約すると、支払った総保険料の110%の返戻金が得られるという保険でした。
なぜ支払いを止めるのか
以下の理由からです。
- 投資商品として保険の利回りが低い
- 現状1200万円の死亡保険は不要である
ひとつひとつ見ていきます。
投資商品として保険の利回りが低い
保険の利回り
ペイポチの加入していた保険を60歳まで払込したときの支払い保険料の総額は 7,850,880円 の予定でした。
60歳の段階での返戻率は110.6%なので、60歳で解約した場合、約870万の解約返戻金が戻ってくることになります。
また、60歳以降は返戻率が上がっていくことになるので、例えば90歳まで手をつけなければ1,100万円の解約返戻金となります。
別の投資方法だったら
毎月21,000円の金額を他の商品に投資してみたときのことを考えてみます。
例えば、リターンが4%のインデックス型の投資信託の商品に毎月同額を積み立てた場合、積立金額は以下のようになります。
- 10年: 3,092,246円
- 20年: 7,702,267円
- 30年: 14,575,037円
ペイポチは今まで10年保険料の支払いを続けており、払込が完了する60歳までもあと20年あります。
保険の場合30年積み立てて870万円ですが、同じ額を投資信託にしていれば約1460万円となるのです。
もちろん投資信託にもリスクはあるため、必ずしも想定したリターンが出るとは限りませんが、このレベルの差は見過ごせません。
低解約返戻型の保険
保険の場合、60歳を超えると解約返戻率は110%からさらに上がっていく、と書きました。
しかし、契約している保険は低解約返戻型という商品です。60歳未満で保険を解約した場合、返戻率はグッと下がります。59歳で76.5%、40歳だとなんと66.3%です。その分、貯蓄型の保険としては月々の保険料が安い、と言われています。
今までの10年で300万円ほど保険料を支払ってきたのに、40歳で解約すると200万ほどしか返ってきません。100万円の元本割れです。
つまり、低解約返戻型の保険の場合、払込が完了するまでは支払った金額は基本的には自由に動かせないということです。
仮にまとまった現金が必要で保険を解約する必要に迫られた場合、元本割れした金額しか受け取れず、解約するので保険としての価値も当然失われてしまいます。
現状1200万円の死亡保険は不要である
ここで次の理由に移ります。
果たして現状死亡時に1200万円の保険が必要でしょうか。
ペイポチは今夫婦で二人暮らし、子供はいません。
現状金融資産は夫婦で2200万円。仮に保険がないままペイポチが死亡したとしても、妻には資産と、一生涯の遺族厚生年金が残ります。
将来子供が産まれた場合は、教育費もあるのでさすがに死亡保険には入ってリスクには備えたいです。しかしその場合も資産の状況に応じて必要な保障額で、掛け捨てでより保険料の安いものをチョイスすれば良いと考えています。
払済保険への変更
今回のペイポチのように保険は不要になったが元本割れするので解約したくない場合に有効な手段として払済保険への変更が考えられます。
払済保険とは、そのタイミングまで支払った保険料によって保障額を減額することで、保険の期間は終身(一生涯)のまま継続できる、というものです。
ペイポチの現在までの支払い済み保険料は約300万円です。この段階で払済保険に変更すると死亡時に325万円の保障となることが分かりました。
この保障であれば、葬式代くらいにはなりそうです。
現状金融資産はそれほど逼迫はしていないので、保険は維持しつつ保険料の支払いを止めることを選択しました。
払済保険への切り替え方法
保険会社にもよると思いますが、手続きは電話にて行う必要がありそうです。
電話で証券番号と払済保険への切り替え希望の旨を伝えると、払済保険に切り替えた場合の保障額を計算してくれました。問題なければそのまま書類を発送してくれます。
送られてきた書類に記載し、現在の保険証券を同封して返送します。
後日新しい保険証券が送られてくることで手続きは完了です。
契約時と異なり告知事項なども不要なため、簡単に感じました。
まとめ
今回検討する中で身をもってあらためて学んだことが二つあります。
ひとつは見直すと不要な保険はあるのだということ。幸い保険を使うことなく今まで生きてこれましたが、以前良いと判断して加入した保険でも、ライフステージや資産状況が変わると重要性が変わります。今回は生命保険は不要だと判断しました。
ふたつめは貯蓄と保険は分けて考えるということ。貯蓄型保険は60歳まで引き出せないということを考えると、強制的に貯蓄するためには有効な商品と考えることもできます。しかし先述の通り、必要な保障はその時々で変わるため、支払いを固定されるのはあまり好ましくありません。かつ払込完了前に解約すると元本割れするため、取り回しもよくありません。加えて利回りも高くないため、現金や株式など必要な出費に対応できものに同じ額を毎月積み立てことを検討したほうが良いと感じました。
元本割れも許容するのであれば、返戻金を投資に回すということも検討できるかと思います。今回は保険を維持したまま保険料の支払いを止める払済保険に切り替えました。
新しい保険証券が届いて、終身保険の払済保険への変更が完了しました。
100万円ほど積立元本割れするのでこの選択でした。今までの積立分300万円弱を自由に動かせないのは本当に残念。返戻率が上がったらまた会うかもしれないけど、325万の死亡保険元本としていったん眠ってもらいます😪おやすみ!
— ペイポチ🐶毎月25万円インデックス積立 (@paypochi) April 29, 2021
同じように保険料支払いについて考えている方の参考になれば幸いです。
以上、ペイポチでした。